「人々の関係が育まれ、その関係網目で子どもが育つまちのカタチ」
2023年2月子育ちまちづくりパタンブック
「人々の関係が育まれ、その関係網目で子どもが育つまちのカタチ」
子どもの育ちは、園や学校といった場所に限定されたものではなく、家、家の周りの道、公園・・・など地域の様々な場所で育っていきます。そのような中で「先生」に限らず、何気なく子どもの横を通り過ぎる大人、挨拶する大人など、大人、一人ひとり、そしてこういった大人が作り出す関係の網目の中で子どもは育っていきます。
現在の皆さんの地域には、
どのような子どもが育ちに寄与する場所、関係の網目がありますか?
この研究では主に子どもの育ちを「外遊び」から捉え、大人が作り出す地域における人間関係の網目の中で、子どもがどのように外で遊び、また育っていくのか考えていきます。
カナダの建築・都市計画家であるアンネ・ポロウィ氏は、人が育っていく地域を「Urban Nest」=「都市の巣」という言葉を使って表現しています。近年の技術革新により目まぐるしく生活が変化していますが、私たち人間が動物であることに、変わりありません。
年齢に応じて家、道、身近な地域…と行動範囲は広がり、また行動も変わっていきますが私たちは「巣」を拠点に生活しているわけです。
本研究では、「巣」は最も小さいもので住居、そして家の周囲の道や建物、そして小学校くらいの住区くらいの大きさを想定しながら、その「巣」のカタチがどのようになっているのか、そしてそのカタチに影響を受けながら、人々がどのように関わっているのかを探っていきます。
具体的には、子育ちに関しては外遊びを中心に、探っていきます。外遊びの中で身近な地域をどのように周遊し、またどのように大人と出会っているのかを明らかにします。
①調査を実施しながら、そのカタチの影響を探っていきます。
そして既往研究や、今回の研究調査をまとめながら、
②「人々の関係が育まれ、その関係網目で子どもが育つまちのカタチ」のカタログを作ります。